ブラジル経済とは?その歴史や、経済成長の見通しを分析します

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ブラジル経済の現況は、2023年の実質GDPは前年比2.9%増加しました。これは、2022年度に引き続き、高い伸びです。産業別にみると、農業・牧畜業が15.1%増と特に高い伸びを示しています。

ブラジルは新興国の中でも特に高い経済成長率を誇り、世界第6位の経済大国に成長しました。

本記事では、ブラジル経済について詳しく解説します。

 

1. ブラジル経済関連のニュース

まず最初に、最新のブラジル経済関連のニュースについて解説します。

1-1. ブラジル中銀が政策金利を10.50%に引き下げ/20240711

ブラジル中央銀行は、政策金利を10.50%とする決定を行いました。インフレ率が頭打ちに転じたことを背景に、昨年8月以降断続的に利下げを行ってきました。ところが、景気減速懸念から慎重な姿勢を強めています。

1-2. 6月小売売上高は前年比3.7%増/20240709

ブラジル統計局のデータによると、6月の小売売上高は前年比3.7%増となりました。この数字は、市場予想を上回りました。食品や飲料を中心に、全ての業種で成長が見られました。

1-3. 2023年GDP2.9%成長 3年連続プラス/20240302

ブラジル地理統計院は、2023年のGDP成長率が前年比2.9%となったことを発表しました。これは3年連続のプラス成長です。具体的には、農産物生産の増加やサービス業の回復などが成長を支えています。

 

2. ブラジル経済の歴史

ブラジル経済の歴史は、以下の4つの時代に分類されます。

2-1. 植民地時代(1500~1822年)

ブラジルはポルトガルの植民地として、サトウキビやタバコなどのプランテーション農業を中心とした経済体制が確立しました。この体制は、奴隷労働に依存しており、国内市場は十分に発展しませんでした。

2-2. 帝政時代(1822年~1889年)

ブラジル独立後も、国内経済の中心はコーヒー栽培を中心としたプランテーション農業でした。そして奴隷制が1888年に廃止されると、労働力不足が課題になりました。一方イギリスなどの欧米諸国の投資は活発化し、都市部では工業化が発展しました。

2-3. 近代(1889年~1964年)

1930年代は、世界恐慌の影響を受けて経済成長が停滞しました。しかし1950年代から輸入代替工業化政策を推進し、重工業を中心に工業化を加速しました。そして1960年代には、「ブラジルの奇跡」と呼ばれる高度経済成長を達成しました。

2-4. 現代(1964年~現在)

1964年の軍事クーデター以降、政治的混乱や経済危機が発生しました。また1980年代にはハイパーインフレに見舞われました。しかし1990年代に入ると、経済は安定します。2000年代以降は、資源価格の高騰や内需の拡大により経済成長が加速しました。また2010年代後半から景気減速に陥りますが、2019年には政権交代により改革が期待されています。

 

3. ブラジル経済の成長率

3-1. 最新の成長率

ブラジル地理統計院(IBGE)によると、2023年のブラジル経済は前年比2.9%成長し、3年連続のプラス成長でした。これは2022年の3.0%成長に続き、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和した2021年以降の高い成長率です。

3-2. ブラジル経済を支える要因

3-2-1. 農業と鉱業分野の好調

ブラジルは、世界有数の農業大国です。大豆や牛肉、鶏肉などの主要農産物の生産量・輸出量が支えています。また鉄鉱石やニッケルなどの鉱物資源にも恵まれており、鉱業も重要産業です。近年は農業と鉱業の好調な生産と価格上昇が、ブラジル経済の成長の追い風になっています。

3-2-2. サービス業の回復

サービス業は、ブラジル経済全体の約7割を占めています。新型コロナウイルス感染症の影響で打撃を受けましたが、2021年以降は徐々に回復し、成長率を支えています。

3-2-3. 内需の拡大

ブラジルの人口は、約2億1千万人です。そして中南米最大の市場を形成しています。近年国民の所得水準の向上で内需が拡大し、これも経済成長を支える要因となっています。

 

4. ブラジル経済の今後の見通し

ブラジル中央銀行によると、2024年の経済成長率を*1.7%と予測しています。この予測数字は、世界経済の減速懸念や国内政治情勢の不透明性などを考慮しています。また2025年以降の成長率は、世界経済の動向やブラジル政府の政策次第で大きく左右されると予想されています。中長期的には、ブラジル経済は潜在成長率3%程度で成長していく可能性が高いと予想されています。

 

5. まとめ

ブラジルは、世界有数の農業国であり、鉄鉱石やニッケルなどの地下資源にも恵まれています。潜在成長率3%程度で成長していくことが予想されており、南米の中でもより存在感を増していくと思われます。

2023年のブラジルの国内総生産(GDP)は2.9%増で、世界第9位に返り咲きました。特に農業分野の成長が、GDPを牽引しています。ちなみに最もGDP成長率が高かったのはモンゴルで、7.1%増でした。

豊富な天然資源や農業産業の国際競争力、所得・雇用改善による消費拡大、信用力向上による直接投資の増加が、今後のポイントになると予想されます。