水ビジネスは、成長が続く今注目のテーマです。世界人口が90億人を超えると予想される2050年には、水の需要は約2.6倍になるという試算もあります。
海外の上下水道事業への参画など、日本企業による受注実績は増加しています。日本は水分野において高い技術力を誇っており、有力な産業分野の一つです。
今回ご紹介する企画書は、日本総合研究所の『最近の水ビジネス市場と主要プレイヤーの動向』です。
日本総合研究所は、三井住友フィナンシャルグループのユーザー系システムインテグレーターです。“知識のエンジニアリング”を事業の基本とし、戦略的情報システムの企画・構築、経営戦略・行政改革などのコンサルティング、国内海外の調査分析、新事業創出を行うインキュベーションといった企業活動を展開しています。
Contents
- 1.『最近の水ビジネス市場と主要プレイヤーの動向』企画書から学ぶ
- 1-1. 最近の水ビジネス市場と主要プレイヤーの動向
- 1-2. 本日の内容
- 1-3. 水ビジネス市場の動向
- 1-4. 対象範囲
- 1-5. 水ビジネス市場の構造
- 1-6. 水ビジネス市場の規模
- 1-7. 水ビジネス市場の規模予測
- 1-8. 水ビジネス市場の規模まとめ
- 1-9. 産業用水関連ビジネスの市場規模
- 1-10. 海外の市場動向/各地域の水ビジネス
- 1-11. 海外の市場動向/都市の発展段階と水インフラ需要の関係
- 1-12. 海外の市場動向/都市の発展段階と水インフラ需要の関係
- 1-13. 主要プレーヤーの動向
- 1-14. 水ビジネスにおける主要プレーヤーの市場占有率
- 1-15. 主要プレーヤー動向①
- 1-16. 主要プレーヤー動向②
- 1-17. 水メジャーの業績推移
- 1-18. 水ビジネスを取り巻くプレーヤーの関係性に影響を与える事業環境の変化
- 1-19. 事業環境の変化:水メジャーのシェア低下
- 1-20. 事業環境の変化:①水メジャーの撤退事例
- 1-21. 事業環境の変化:②商社の事業運営への参画拡大
- 1-22. 事業環境の変化:③自治体の協力によるインフラ輸出の基盤形成
- 1-23. 事業環境の変化:④素材メーカーのバリューチェーン拡大
- 1-24. 主要事業者の動向:まとめ①
- 1-25. 主要事業者の動向:まとめ②
- 1-26. 成長市場の水ビジネス市場の動向①東アジア
- 1-27. ①東アジア:上下水道の状況
- 1-28. ①東アジア:上下水道市場規模
- 1-29. ①東アジア:水政策・PPPに関する方針
- 1-30. ①東アジア:インドネシアにおける事業機会
- 2. 水ビジネス関連のおススメ解説YouTube動画紹介
- 3. 日本総合研究所に見るコンサルの特徴
1.『最近の水ビジネス市場と主要プレイヤーの動向』企画書から学ぶ
では、実際に日本総合研究所が作成した企画書を見ていきましょう。
1-1. 最近の水ビジネス市場と主要プレイヤーの動向
1-2. 本日の内容
① 水ビジネス市場の動向
② 主要プレイヤーの動向
③ 成長市場の水ビジネス市場の動向
・東アジア
・南米
③ まとめに代えて
1-3. 水ビジネス市場の動向
1-4. 対象範囲
① 上下水道関連ビジネス→※本調査の対象(事業運営、管網敷設、プラント建設)
② 産業用水関連ビジネス
③ 農業用水関連ビジネス
④ ミネラルウォーター
⑤ 家庭用水機器関連
1-5. 水ビジネス市場の構造
① 上下水道関連ビジネスは、事業運営、管網布設、プラント建設の3つに大別される
② 2007年から2013年の市場変化を市場規模の増分(金額)及び年成長率
・事業運営が12.6兆円増(9.1%)
・管網敷設が2.0兆円(3.3%/年)
・プラント建設が3.2兆円増(8.6%/年)
1-6. 水ビジネス市場の規模
① 水ビジネスの市場は、50~60兆円程度
・上水道関連/28.3兆円
・下水道関連/22.1兆円
・産業用水関連/5.3兆円
② 2007年からの年平均成長率
・上下水道関連:7.6%/年
・産業用水関連:4.5%/年
1-7. 水ビジネス市場の規模予測
① 管理運営費
・2005年:50兆円→2025年:100兆円
② 水管理事業
・2011年:59.2兆円→2015年:74.5兆円
③ 水関連事業
・2013年:55.7兆円→2018年:61.8兆円
④水関連設備の改善に必要な年間投資額
・2010年:1,900億円→2030年:累計4兆円→2050年:累計20兆円
1-8. 水ビジネス市場の規模まとめ
1-9. 産業用水関連ビジネスの市場規模
1-10. 海外の市場動向/各地域の水ビジネス
1-11. 海外の市場動向/都市の発展段階と水インフラ需要の関係
1-12. 海外の市場動向/都市の発展段階と水インフラ需要の関係
1-13. 主要プレーヤーの動向
1-14. 水ビジネスにおける主要プレーヤーの市場占有率
1-15. 主要プレーヤー動向①
1-16. 主要プレーヤー動向②
1-17. 水メジャーの業績推移
1-18. 水ビジネスを取り巻くプレーヤーの関係性に影響を与える事業環境の変化
1-19. 事業環境の変化:水メジャーのシェア低下
1-20. 事業環境の変化:①水メジャーの撤退事例
1-21. 事業環境の変化:②商社の事業運営への参画拡大
1-22. 事業環境の変化:③自治体の協力によるインフラ輸出の基盤形成
1-23. 事業環境の変化:④素材メーカーのバリューチェーン拡大
1-24. 主要事業者の動向:まとめ①
1-25. 主要事業者の動向:まとめ②
1-26. 成長市場の水ビジネス市場の動向①東アジア
1-27. ①東アジア:上下水道の状況
1-28. ①東アジア:上下水道市場規模
1-29. ①東アジア:水政策・PPPに関する方針
1-30. ①東アジア:インドネシアにおける事業機会
2. 水ビジネス関連のおススメ解説YouTube動画紹介
ここでは、水ビジネスを理解する上でおススメのYouTube動画をご紹介します。
2-1. カンボジアを救った日本の水処理技術
日本の水処理技術のレベルは非常に高く、世界的にも貢献しています。
この『【衝撃】カンボジアを救った!日本が水処理技術がもはや神レベル!』では、日本の水質改善技術がカンボジアに役立つ模様が紹介されています。
2-2. 7億人の命を救う!日本の水技術「逆浸透膜」とは
逆浸透膜とは、英語で「Reverse Osmosis Membrane」と表現し、POと略されます。POフィルターは、1960年代にアメリカで海水を淡水に変えるために開発されました。
『【衝撃】7億人の命を救う!日本の「逆浸透膜」がもはや神レベル!』では、日本の「逆浸透膜(RO膜)」技術がわかりやすく解説されています。
2-3. 水を巡る戦争!2040年、日本は水に苦しむ?
未来の日本は、「世界で最も水不足に苦しむ国」の一つになるかもしれないと懸念が広がっています。
『【水をめぐる戦争】2040年、世界一「水不足」に苦しむのは日本!?』では、深刻化する水不足の問題について解説してくれています。
3. 日本総合研究所に見るコンサルの特徴
3-1. 日本総合研究所の企業風土
日本総合研究所の強みはどこにあるのでしょうか。具体的なポイントを、以下に記します。
① 創設以来、「自主自立」の風土がありDNAとなっている
② 採用選考で「何をやりたいか」を聞き、希望チームへの配属を実施している
③ グループ間異動、プロジェクトへの参加、出向なども、本人の意思を尊重している
④ 所属するグループは、個人が手を挙げてもらうスタイル
⑤ 国家戦略テーマに対し先進的に推進している事例もある
3-2. 日本総合研究所の取り組みに見るビジネストレンド
① アジアを中心とした世界各国のネットワークを駆使することで、実効性の高い解決策を提供
② ポスト2025年の社会づくりを見据えた「生活者起点に立った高付加価値かつコスト効率的な事業・制度」の提言
③ 受注生産型製造業が「儲かるビジネスモデル」として機能するための「設計思想の確立」と「営業と技術の機能連携」の確立
④ オーナー企業のために、親族への承継、MBO、M&A、提携、IPOなどの次世代戦略支援
⑤ 上場を考え始めた企業に対し、事業面・管理面の両面から課題を棚卸しし、中立的立場での上場の可否及び適否を診断