就職活動の実録日記⑥「残るは日立造船と丸紅のみ!焦る日々」

就活の実録日記のKです。4月は年次決算でバタバタしておりました(初めて休日出勤をしました)。

ようやく5月に入り落ち着きました。また決算後は、ほぼ在宅勤務となり、会社に出勤する回数も減りました。今まで紙で承認をもらっていたのが、すべてメール上でのやりとりになったので、やりにくさはありますが比較的スムーズに仕事ができているような感じがします。

Web面接の導入など、コロナの影響で従来の就活スタイルが大きく変わってしまいましたが、就活生の皆さん是非頑張って下さい。

 

1. 5月の就活はメタウォーター、栗田工業の面接へ

1-1. メタウォーターの面接

私は5月が面接のピークでした。面接があった企業は、主にメタウォータ―栗田工業でした。メタウォータ―については、1次面接のグループディスカッションを通過して、2次面接の個人面接までいきました。栗田工業は、1次面接で落ちてしまいました。ここでは、メタウォータ―の面接について見ていきたいと思います。

メタウォータ―の1次面接は、6名程度のグループディスカッションで「当社のブランド力を高めるには」といったお題でした。私は司会進行とタイムキーパーを担当し、書記を他の方に担当してもらいました。時間は50分ほどしかなかったため、進め方としては以下のようなスタイルでした。

1.役割分担/2分
2.議論の進め方について(時間配分)/5分
3.方策検討/35分
4. まとめ/8分

方策検討では、グループメンバーの積極的な意見交換が期待されますが、私の場合は静かな方が多かったため、「私がこう思う」と話題を切り出してから、他の方に意見を求めるといった進め方で対応しました。どのような方策で結論を出したかは忘れてしまいましたが、グループディスカッション後は手ごたえを感じました。その数日後には、通過の連絡をいただきました。

2次面接は、自己紹介用のパワーポイントを用いて、それに対し面接官が質問していくような形式でした。自己紹介用のパワーポイントは作成したことがなかったので、とりあえず絶対これは伝えたいといった内容を盛り込みました。パワーポイントの順序としては、

1.大学入学の目的(なぜこの大学に入学したのか)
2.なぜロシア語を選択したのか
3.なぜロシア留学をしたのか

といった内容でした。手ごたえは感じたものの、結果はダメでした。敗因として考えられるのは、ロシア語を選択した理由について、印象付けるため奇をてらった回答をしたためだと考えています。志望度がそれなりに高かったのもあり、ショックは大きかったですが、「まあ仕方ないか」の精神で次に切り替えました。

なぜ就職するのか。そこには自己実現と雇用される組織への利益貢献のバランスが要求される

 

1‐2. 手駒を増やそうと焦る

次に切り替えるとはいっても、就活の5月時点で手駒はほぼなく、残るは丸紅日立造船のみとなっていました。2社とも大手企業であるため、面接で落ちる可能性が高いと感じ、このままではまずいと焦りました。このあたりから自身の企業軸が揺らぎ始めてきました。

まだ、エントリー可能な企業も受けました。覚えているのは、JFEエンジニアリングと就職エージェントの紹介でいただいたNTTの子会社、飯田産業でした。飯田産業は、不動産企業でしたが、私が所属している研究室の教授とつながりがあり、ロシア進出を積極的に行っている企業と聞いていたため、一応受けてみようと思いました。JFEエンジニアリングは落ちてしまいましたが、その他2社は2次面接まで進みました。

 

1‐3. 面接前にOBの方と面接対策を実施

面接解禁日前日には、お世話になっている三菱商事のOBの方に面接対策を依頼し、不動前駅の小さな中華料理屋さんで面接対策をしました(OBの方は、この日にアフリカ出張から帰ってこられたとのことで、商社マンのタフさに驚きました)。人事も経験されていたため、面接官から見たフィードバックを頂きました。頂いたフィードバックを、以下総括します。

1.志望動機にはあまりロシアの話を入れない。
2.奇をてらった回答をすると、ウケない可能性が高い
3.他に自身を印象付けるトピックがあれば使うとよい

大学の就職課で対策していただいた面接対策とは、全く異なる回答で非常に参考になりました。と同時に、もう少し早く対策の依頼をしておけば良かったなと後悔しました。

 

2. 6月の就活は丸紅、日立造船の面接へ

2‐1. 丸紅の面接

6月の面接は、丸紅の一次面接でスタートしました。丸紅の一次面接は、2対1で約15分程度の個人面接です。1日で大量の就活生を裁くようで、面接会場には100名以上の就活生がいました。おそらく1日で1,000名以上の就活生と面接を行っていると思われます。そのため面接会場は、一度に50~100名程度一度に面接ができるようにそれぞれパーテーションで区切られていました。
 
丸紅の面接は、「ああ失敗した…」といった感じでした。質問自体は、オーソドックスで志望動機・ガクチカ・丸紅でやりたいことでしたが、1問だけ「日本から海外に輸出できるものは何か」といった質問がされたため、上手く答えられませんでした。もちろん、1次面接で落ちてしまいました。

2‐2. 日立造船の面接

2‐2-1. 2次面接

大手企業の手駒として残っていたのは、日立造船のみでした。5月に1次面接を通過し、2次面接は6月の上旬にありました。面接形式は、約30分程度で2対1(+観察のための採用担当1人)の個人面接でした。2次面接では、実際に営業として働かれている方々が面接官でした。面接内容としては、丸紅と同じようなオーソドックスな質問でした。雰囲気は終始和やかで、笑いも起きるくらいの面接でした。

終わった後は、「これはいける」と感じたのと、もしかすると自身の性格と会社の風土はマッチしているのではないかと感じました。1次面接から受けてきて、穏やかな人が多いという印象がありました。そのため、この企業に行きたいという気持ちがありました。数日後には2次面接通過の連絡があり、いよいよ最終面接となりました。

2‐2-2. 最終面接の対策

最終面接を受けるまでには1週間程度ありましたので、後悔がないように徹底的に調べました。調べた内容はおおまかに以下の通りです。

・ロシア市場への進出状況
→ロシアに関わる仕事をしたいと面接で言っていたため、現状はどうなのか。本当にできるのか?
・人事部長と人事担当役員の経歴
→念のため
・企業理念、会社概要
・過去の面接の質問内容

上記のうち、特にロシア市場の進出状況について徹底的に調べました。あるロシア語のソースで「日立造船のごみ処理施設の建設計画」を読んだところ、日立造船本社でロシア市場を狙っていくのではなく、スイスの子会社が狙っているとのことでした。そのため、「ロシアに関わる仕事」のチャンスは低いと見たため、やりたいことを変える必要があると感じました。そこで私はOBとの5月末の面接対策時で話した話を思い出しました。

日本企業でバルト三国への進出をしている企業は少なく、EUでは、原子力発電からの脱却を目指していることから、今後環境インフラは需要がありそうだという話をしていたため、日立造船で研究開発中の洋上風力発電に言及し、やりたいことを「バルト三国への洋上風力発電」に変えることにしました。

また、面接対策では友人に過去に最終面接でされた質問を何回も出してもらい、すらすらと言えるようになるまで練習を行いました。

2‐2-3. 最終面接

最終面接は、3(面接官)対4(就活生)のグループ面接でした。面接官としては、予想通り人事担当役員と人事部長と課長の3名でした。質問内容は、

・学生時代頑張ったこと
・当社の課題と対応策
・当社でやりたい事
・逆質問

で、面接対策した通りの質問でした。4名とも「学生時代頑張ったこと」まではスラスラと答えていましたが、「当社の課題と対応策」の質問ではうまく答えられていない印象を受けました。私は、「収益率の低さを新規事業でカバーする」といった内容で回答しました(今思うと馬鹿らしい回答です(笑))。
 
また、私は最終面接時で内定を確信した瞬間がありました。どの回答で言ったのか忘れましたのが、質問の回答で「企業理念」を言った時、左端に座っていた人事担当役員の方が今まで机の書類ばかり見ていたのに、急に私と目を合わせてきました。正直「これは勝ったな」と思いました。それからは、他の就活生の回答している時には机の書類を見たままでしたが、私が回答する時にはこちらを向いて聞いていました。そのため、最終面接でも確固とした手ごたえを感じました。

2‐3. 6月中旬に内定獲得

最終面接終了後は、ずっとそわそわしていました。大学受験時の合格発表を待っているような感覚でした。1週間後、人事から内定の連絡があり、すぐに受諾しました。そのあとは、親や教授、お世話になったOBの方・友人に連絡しました。また進んでいた面接についてもキャンセルをして、就活を終了しました。

 

 

3. 就活まとめ

以上、5月から就活終了まで見ていきました。5月は本当に準備不足でツケが回ってきたような感じでしたが、そんな自分でも無事に就活が終了できたのは幸運であったと思います。留年した同期も就活をしていましたが、彼女は面接全落ちで、最終的には懇意にしていた大学教員のつてで内定をいただいていました。彼女も私と同様、準備不足でした。どこかできちんと面接対策などをしないと内定はもらえないんだなと感じました。
 
就活中、面接や企業の方と会って話をする機会が多いと思いますが、その方に抱く第一印象や直感は、その企業の風土を表していると感じます。その第一印象や直感は割と当たっていたりします。内定をいただいた企業で現在働いていますが、面接中に感じた印象はそのままでした。社員はその企業の鏡です。社員の方と会う際は、ぜひ第一印象を大事にしてほしいなと思います。

次回は、社会人として働いて感じた、学生時代にやっておいた方が良いことについてお伝えしたいと思います。