新卒の就活実録日記⑤「ついに物産、伊藤忠の面接始まる!」

新卒の就活実録日記のKです。第5弾は、いよいよ4月から本格化する面接模様をお伝えします。

就職活動のハイライトである面接は、それまで学力だけの相対比較しか経験がない大多数の学生さんとっては、かなり緊張するものだと思います。だからこそ、どういった質問を受けるのか、人事面接官はどこを見ているのかといった心構えがあるかどうかが、成否に大きな影響を及ぼします。

今回の新卒就活の現場模様では、三井物産や伊藤忠商事、日立造船といった大手企業の面接風景が展開されます。

今年は新型コロナウイルスの影響で、変則的な就職活動になると予想されますが、是非頑張って下さい。

 

1. はじめに

こんにちは!Kです。3月になってずいぶんと春らしくなってきましたね。関東ではすでに桜の開花が宣言されましたようです。早いですね!

さて、今回は私の4月の過ごし方について見ていきたいと思います。4月は新卒向け会社説明会や就活イベントに参加したり、初めての面接を受けたりしました。本稿では、新卒向け就活イベントの詳細や会社説明会の詳細、さらには最初の面接を受けた様子や所感について見ていきたいと思います。

ニュースで聞いていると、私が就活をしていた2年前より企業の新卒採用スケジュールが前倒しになってきている気がします。もしかすると、現在の新卒就活と2年前の新卒就活では、合わない部分もあるかもしませんが、参考程度に読んでいただけると幸いです。

今週と来週は久しぶりに有給休暇がとれました。ようやく仕事もひと段落した感じがします。4月には年度決算が待っているので、今のうちにしっかり休んでおきたいと思います。

 

2. 新卒向け就活イベントに参加

2‐1. 三井物産のイベント

4月は新卒向け会社説明会や各種就活イベントに参加しました。参加した中では、三井物産伊藤忠商事の就活イベントに出席することができました。まずは、三井物産の就活イベントについて見ていきたいと思います。

三井物産の新卒就活イベントは抽選でしたが、社員との座談会やグループワークに出席することができました。座談会では、6名程度の三井物産社員にそれぞれブースが設けられ、各ブースに就活生が6~7名程度おり、社員の仕事内容や就活生だった時の話を対談形式で行いました。

詳しい内容はよく覚えておらず申し訳ないのですが、唯一覚えているのは、たまたま近いうちにロシア駐在される社員がいらっしゃり、ロシアビジネスの話を伺うことができました(どんなお仕事をされていたのかは覚えていませんが、ただロシアに携わっている方がいたのは覚えています)。

ちなみに三井物産は、ロシアで天然ガス事業(サハリン2)を中心に展開しています。最近では、北極海の天然ガス事業への参画を決めたニュースが新しいです。

グループワークでは、三井物産が実際に携わったプロジェクト(確か発電所だかを建設するプロジェクトだったと思います)をケーススタディとして、どのようにプロジェクトを進めていくかをグループで話し合いながら決めていきました。

各テーブル、6名程度で話し合いました。私のグループでは、理系の大学院生や経済学部など異なった学部の人が集まっていたため、それぞれの知見を生かして議論をしていました。また電力のプロジェクトだったのもあり、その地域の人口動態や生活スタイルを想定して議論していたため、フェルミ推定をやっておくと良かったかなと思いました。

座談会ではそれほど感じませんでしたが、グループワークでは採用担当者がアンテナを張り巡らせて見ているような気がしました(表向きは選考とは関係ないと言っていましたが…)。そのためもし企業のグループワークに参加される場合は、少しでも人事の目に止まるよう、積極的に発言するなどして「見られている」意識を持つとよいかもしれません。

2‐2. 伊藤忠商事のイベント

伊藤忠商事の就活イベントは、ビズリーチキャンパス経由で案内が来たものでした。イベント内容としては、伊藤忠商事で働かれているOB2名を交えたOB座談会でした。伊藤忠商事は説明会も行きましたが、イケイケな人が多かったのでちょっと違うかなと思っていましたが、せっかくの機会なのでOB座談会に参加することにしました。

参加した感想としては、興味がなさそうな企業の話を聞くことも大事だなと感じました。特に同業界の企業を比較するには、特に仕事の内容や働いている人の雰囲気が大切で、会社説明会やOB座談会はそういった雰囲気の違いを感じることができる場所だと思います。

働いてからしばしば感じていますが、企業は同じような雰囲気を持つ人が集まっています。私の会社でいえば、優しく丁寧な人が多いため、会社内は穏やかな雰囲気でとなっています。そのため、どのような人と働くかという観点だけではなく、自分はこの会社の雰囲気とマッチしているかも意識するとよいかもしません。

就職活動

港区北青山にある伊藤忠の本社ビル

2‐3. 日立造船の新卒向け会社説明会

3月中旬にエントリーした日立造船ですが、4月に会社説明会があり参加しました。事前にホームページを確認してどのような事業を行っているかをチェックしてから参加しました。

日立造船はメーカーのため、技術系(理系)と事務系(文系)で選考が分かれていました。会社案内のパンフレットと募集要項の用紙をいただきました。会社説明会では、今後海外のシェアを高めるとの話があり、また事業内容もごみ焼却発電や風力発電(陸上・洋上)など、将来性が高い事業があり、将来有望だと感じ一気に志望度が高まりました。

しかし、事務系採用は20名前後と少ないため、その中に滑り込めるか大変不安でした。また調べたところ事務系には大学OBがおらず、これも少し不安でした。

この選考の詳細については、5月以降で詳しくみていきます。

2‐4. ビズリーチの新卒向けイベント

ビズリーチのイベントでは、グループディスカッション対策に参加しました。まだグループディスカッションのシミュレーションや対策はしたことがなく、このままだとまずいと思い参加を決意しました。

1テーブル4名程度で、テーマは「企業の売上を伸ばす方法」と「商品をより認知してもらう方法」の2つをそれぞれ30分でディスカッションしました。最初はタイムキーパーを行い、2回目はリーダーを務めました。「企業の売上を伸ばす方法」では私のグループの意見として、試供品を提供する、また「商品をより認知してもらう方法」では、CMや広告の宣伝を行うといった結論を導きました。

ディスカッション対策を通して感じたのは、(当たり前ですが)最初の役割分担と時間配分を決めること、そしてゴールの再確認が重要だということです。まず役割分担をすることで、自分は何をしなくてはいけないのかを明確にさせ、時間配分を決めることで、残り何分で何をしなければならないのかの道筋を共有できます。またゴールの再確認は、ディスカッション中に、話題がそれることがありますので、軌道修正する際にゴールを逐次再確認することが必要だと感じました。

※グループディスカッションでは、かならず売上高=数量×価格という前提が出てくるので、頭に入れておくいいと思いました。

結局就活中、グループディスカッションは1回しかしませんでしたが、その1回は通過することできました(この話は後日)

 

3. 初の面接へ

3-1. 初めても謎の自信

4月には初めて面接を受けました。企業は三菱重工業でした。一次面接は2対2のグループ面接(30分ほど)で、面接官は営業の方と技術系の方でした。質問内容はオーソドックスで、

【三菱重工業で受けた質問内容】
・志望理由
・学生時代に頑張ったこと
・なぜロシア語を選択したのか
・三菱重工業に入ってしたいこと
・他社の選考状況
・逆質問

でした。私は初めての面接でしたが、言いたいことは自信をもって全部言えたため、面接通過しても通過してなくてもいいかなという感覚でした(結局落ちてしまいました)。私が面接で伝えたかったのは海外に興味があったので、日本の水処理技術を導入して水不足を解消したいといったことを伝えました。また、早口にならないように落ちついて受け答えするように努めました。

一緒に面接を受けていた方は帰国子女でしたが、その方にも物怖じせず、自分のペースで話すことができたのは大きな収穫でした。自分の面接の話題は、帰国子女にも負けてないんだという根拠のない自信ができました。以前にインターンの編集長がおっしゃっていた「物怖じしない」という性格はこういうところにも現れていたのかもしれません。

3-2. 準備不足だった面接

反省点になりますが、三菱重工業の面接まで準備が足りませんでした。三菱重工業の企業理念や事業内容についてほとんど調べていない状態で面接に挑んだため、「三菱重工業に入ってしたいこと」では、少し言葉に詰まってしまいました。

また面接対策もほとんどしておらず、ぶっつけ本番で三菱重工業を受けたことで、面接官に刺さる言葉が分からないままだったことが挙げられます。淡々と質問の受け答えをしても、何か刺さる言葉がなければダメなんだなと思いました。

 

4. その他新卒就活で気になったこと

4-1. 丸紅の書類選考落ちたと思ったが…

4月下旬から5月上旬に、総合商社の書類選考の結果が出ましたが、前回もお伝えした通り兼松と丸紅だけ通りました。落ちた要因としてはTOEICの点数を書かなかったのが大きいと分析しましたが、丸紅は4月でもエントリーシートを締め切っていなかったため、TOEICの結果が出次第、点数をエントリーシートに書きました。

すると後日、エントリーシート締切前に面接の案内が来ました。TOEICの点数以外エントリーシートの内容は変えていなかったため、やはり総合商社はTOEICの点数にフィルターをかけているのではないかと思いました(一応念のため、よく募集要項には英語力不問とありますが、そんなことはないです(笑))。

 

5. まとめ

以上、4月の新卒就活の様子を見てきました。その他の企業の新卒向け会社説明会やイベントにも参加していますので、次回紹介したいと思います。4月からは会社説明会だけでなく、日系企業の早いところでは面接が始まります(もしかすると4月に既に内定が出ている方もいらっしゃるかもしれませんが)。

私はできませんでしたが本番の面接前には、何回か友人や就職課などに頼んで面接のシミュレーションをするとよいと思います。実際に友人と面接の練習をしましたが、ただ答えるだけでは相手に響きません。何回か面接練習を重ねて、受け答えの言葉を変えながら、どのワードが刺さるかを研究していくことが面接通過の要素と感じています。

また、企業によっては選考とは別にグループワークやグループディスカッションなどがありますが、おそらく採用担当者は参加している就活生を見ています(単に会社を知ってもらうための場合もあると思われますので、断定はできませんが)。いずれにせよ、人事の目に止まることはいいことですので、緊張感をもって、ぜひ積極的に参加することをおススメします。

以上をまとめると、

【まとめ】
・新卒の就活は、4月からぼちぼち面接が始まる
・面接本番の前には面接練習をして、刺さる言葉を研究する
・グループディスカッションやグループワークでは、「見られている」意識を持つ

就活がどんどん前倒しになってきていますが、スケジュール管理や体調管理など自己管理は十分徹底して頑張ってください!次回は、4月で行った企業説明会やイベントの続きと5月の就活状況について見ていきます。

 

◆ワンポイントアドバイス
新卒の就活面接は、自分が入りたい企業の面接官に初めて接する瞬間であり、かなり緊張するものです。だからこそ、事前に丹念な準備をし、心に余裕を持つことがとても大切です。

過去に数多くのインターンシップの学生を指導してきましたが、やはり企業の内定を勝ち取った学生の共通点は、「なぜ、その仕事がしたいのか?」と「なぜ、その企業なのか?」という問いに対する“解”が、その学生の原体験や考え方に根付いています。

自己分析と志望動機のエッセンスを面接企業向けに練り直し、何回のロールプレイングを実施することで、短時間で相手に伝わるフレーズが研ぎ澄まされてきます。そういった地味な作業が、実はとても効果的なのです。

・面接とは、「なぜ、その仕事をするのか?」「なぜ、その企業なのか」の解をプレゼンする場
・自己分析と志望動機を面接企業向けに練り直す
・家族や友人の助けを借りて、面接のロールプレイングをする
・その中で、自分ならではのアピールフレーズを見つける

 

 

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