モノ作りとは?日本の将来を左右するモノ作りの環境を解説!

モノ作りは、日本人にとって大きな誇りであり、自信の源です。トヨタやソニーといった世界に名だたるメーカーは、日本人のモノ作りの象徴です。

ただ日本のモノ作り企業を取り巻く環境は、激化しています。重要なことは、各種データが示す環境の変化を正確に認識し、対応することです。

本記事では、日本のモノ作りに関する重要ポイントを解説します。

 

1. 今回の企画書の特徴

モノ作りの企画書の特徴

今回の企画書は、戦後の経済成長を支えてきた日本のモノ作りの方向性について記されています。「グローバライゼーションへの反動」や「デジタライゼーションの加速」を指摘しています。

また「原価ベースからサービスベースへ価格設定変革」では、良いモノを作るだけではない時代を示唆しています。「サブスクりプション課金モデル」では、所有しない時代への変化が描かれています。

 

2. 『2019年モノ作り白書 第3節 調査報告書』から学ぶ

モノ作り白書

では、デロイトトーマツコンサルティング合同会社が作成した企画書を以下具体的に見ていきましょう。

2-1. 序章/日本のモノ作り企業を取り巻く環境

日本のモノ企業を取り巻く環境には、以下の3つの潮流があります。

① グローバライゼーションへの反動
② デジタライゼーションの加速
③ ソーシャル化の進展

これらを踏まえ、「モノ作り企業を取り巻く競争環境」「日本企業の強み・弱み」を理解した上で戦い方を検討します。

2-1-1. 3つの潮流に対し、日本企業の対応は周回遅れの状況

① グローバライゼーションへの反動
ヒトやモノの流れを制限する動きが表面化しています。

② デジタライゼーションの加速
国や地域、産業を超えてのデータ連携が加速しています。同時に、国際社会の様々なステークホルダーが繋がりを深めています。

③ ソーシャルライゼーションの進展
温暖化など、地球レベルでの社会課題が深刻さを増しています。その解決に向けた取り組みが、各種ステークホルダーに強く求められています。

2-2. モノ作りの課題と目指すべき方向性


 

2-3. 本年度「モノ作り白書」の主なテーマ


 

2-4. 我が国ビジネスモデルの特徴と今後の展開


 

2-4-1. バリューチェーンからエコシステムへ


 

2-4-2. 製品・サービスを通じた変革


 

2-4-3. 生産製造工程を通じた変革


 

2-5. 世界的課題の解決や新規分野におけるルール形成


 

2-5-1. 我が国企業に求められる社会的課題解決に向けた取り組み


 

2-5-2. 我が国製造業における国際標準化活動


 

2-5-3. 新規分野におけるルールメイキング


 

2-6. 人材育成と中小企業のデジタル化


 

2-6-1. モノ作り企業が獲得すべき人材の類型


 

2-6-2. 我が国製造業における人材育成・獲得を巡る課題と今後の対応


 

2-6-3. ビジネスモデルの転換のための組織マネジメント変革


 

2-6-4. 中小企業のデジタル化とその支援


 

2-7. 二次利用未承諾リスト

 

3. まとめ

モノ作りの環境は、急速に変化しています。

当然日本のメーカーもその環境に迅速に対応しないと、国際的な競争に勝つことはできません。

特に労働人口の不足、熟練工の技術継承は深刻です。またモノ作りを支える高度な大学院卒の理系人材不足も深刻です。

こういった課題に対して今度どう対応していくか、日本の官民挙げての力が試されています。

本サイトでは、『半導体とは?仕組みや種類、歴史、作り方から不足の理由まで解説!』で“産業のコメ”といわれる半導体について解説しています。

是非、参考にして下さい。