相手に伝わる企画書デザインとは?そのポイントを豊富な事例で解説!

日常のビジネスシーンで、企画書のデザインの重要性はかなり高まってきています。通常の営業活動やコンペ参画用、社内用説明資料まで、その用途は多種多様です。ぱっと見て、相手に企画書の趣旨とメリットがすぐ伝わる企画書デザインの効果は大きく、新たな取引の獲得から他人による自己評価の向上まで、本人のビジネス価値は間違いなく増大します。

ここでは、誰もが簡単に優れた企画書デザインを実現できるように、押さえるべきポイントをわかりやすく解説しています。これらを実行すれば、ある程度の効果は間違いなく出てくるはずです。日々の業務にすぐに実行に移し、その成果を是非実感して下さい!

 

【目次】
1. 企画書デザインの重要性
1-1. 見せ方で伝わる速度が変わるという事実
1-2. コピーも写真もデザインの重要な要素
1-3. 企画の意図が早くわかるデザイン
2. 企画書デザインのパターンを知る
2-1. 基本的な企画書デザインの構成要素
2-2. 企画趣旨がすぐ伝わるキャッチの重要さ
2-3. 企画をイメージさせる写真の重要さ
3. 自分で作成する企画書デザインとは
3-1. 自分用の企画書デザインテンプレートを作成
3-2. 写真素材の探し方
3-3. キャッチパターンもデザイン素材として用意する
4. プロの企画書デザインからワザを学ぶ
4-1. 広告代理店のプロの企画書デザイン
4-2. 著名人の企画書デザイン
4-3. 海外のSLIDE例から学ぶ

 

1. 企画書デザインの重要性

同じ内容が載っている企画書でも、そのデザイン性で評価が全く異なることが多々あります。現代のビジネス現場では、そのほとんどの企画書デザインはパワーポイントで作成されています。ここでは、パワーポイントを活用した効果的な見せ方について、具体的に考察していきます。

1-1.見せ方で伝わる速度が変わるという事実
良いか悪いかは別にして、ほとんどの人は見た目で判断します。それは、企画書も同じです。そして伝えたい内容を効果的な見せ方でデザインされた企画書は、そのエッセンスの伝わる速度が大きく変わる効果があります。例えば、あなたのメールアドレスに他社から提案内容を記したPDF様式の企画書データが送信されてきたとします。それをすぐにダウンロードして、チェックをします。その時あまりに味気ない表紙で概要っぽいタイトルだと、読む気があまりしないのではないでしょうか?

ところが、自社の課題を明確に把握した上での効果的な解決イメージが持てるキャッチコピーとフレーズが目に入り、またワクワクするビジュアルインパクトに満ちた表紙が目に飛び込んでくれば、次のページをめくろうと思うはずです。つまり企画書のデザインとは、広告的な視覚伝達設計が非常に重要なのです。そしてその広告設計の重要性は、単純に“カッコイイ”とか“見栄えがいい”といったレベルの話ではなく、相手にビジネスコミュニケーション上の誤解やミスを防止し、重要な課題や解決策の心臓部分をブレなく早く理解させるという機能を持っているのです。

1-2.コピーも写真もデザインの重要な要素
企画書デザインの一番重要なページは、やはり表紙です。表紙を見て興味が湧かなかった場合、ゴミ箱に直行という経営者や管理職はいっぱいいます(笑)。通常決済権を持っているキーパーソンほど忙しく判断が早いので、より企画書の表紙デザインは重要になってくるのです。
そして、その企画書表紙デザインの効果を大きく左右する2大要素が、キャッチコピーとビジュアルです。企画書の意図、つまり受け手にとってどのようなメリットがあるのかがわかりやすく説得力ある形でキャッチコピーに落とし込まれていて、その理解を促進させるビジュアルがシナジー効果をもたらしているのがベストです。

特にキャッチコピーは、具体的な数字が盛り込まれていると効果的です。優秀なビジネスマンほど、事実を尊重します。彼らはロジックを大事にし、そのロジックの一番重要なベースになるのが客観的事実です。よくエビデンスとして使われる経済産業省の産業動向数字や総務省の統計数字は、外資系の企画書には頻繁に登場します。その理由は、解決策の主張に強い説得性を持たせる大きな効果があるからです。

企画書のタイトルと背景画像で、最初のインパクトが大きく変わってくる

 

1-3.企画の意図が3秒以内にわかるデザイン
企画書の大きな目的は、まず提案先企業の現在の状況に関して共通認識をシェアし、そこから浮き彫りになる課題を確認してもらい、その課題に対する解決策と実施後の成功イメージをリアルに抱いてもらうことです。文章にすると長いですが、感覚的には上記のプロセスを3秒以内で感じてもらえるのが、優れた企画書デザインといえます。リクルートに入社したての頃、このことを教えてくれた先輩社員に教わった言葉は今でも脳裏に焼きついています。

「最初の3秒で印象に残らない広告は、ゴミと一緒。いくらお金をかけた広告でも、その価値はゼロ円だ」

この“価値がゼロ円”というフレーズに、当時の私は衝撃を受けました。例えばテレビやDVDレコーダーといった普通の家電製品は、新製品の価値がゼロになることはあり得ません。しかし広告の場合は、制作したての新しい広告でもターゲットの目に触れなければ価値はゼロなのです。企画書の場合はまだ広告よりはましかも知れませんが、同じ側面があるのは事実です。だからこそ、企画書デザインは3秒以内に相手に伝わるように意識して作成する必要があるのです。

 

2. 企画書デザインのパターンを知る

企画書には、色々なデザインパターンがあります。常に自分のお気に入りの企画書デザインパターンをストックしておくと、急に企画書を作成しなければならなくなっても焦らずに対応できます。ここでは基本的な要素を押さえた企画書のデザインパターンのポイントについて解説していきたいと思います。

2-1.基本的な企画書デザインの基本的構成要素
企画書のデザインでは、基本的な構成要素があります。これを押さえておかないと、企画書が不備のあるビジネス文書になってしまいます。そうならないためにも、必須の構成要素を把握しましょう。

・表紙/クライアントや上司が見て、すぐに企画意図やメリットが感じられるものにします
・目次(CONTENTS)/その企画を実施する必要性が感じられる項目が論理的に網羅されているのがベスト
・企画趣旨/競合他社も出していないようなサプライズ感のある企画案の背景や骨子、メリットなどのポイントをPRします
・現状把握/クライアントの置かれている現在の状況について、できるだけ客観的数字を入れて記します
・課題抽出/現状を踏まえた上で、解決すべき課題点を具体的に設定します
・解決策/課題をクリアする具体的解決策とその実効性を明記します
・解決策導入後の成功イメージ/企画実施後の効果数字シミュレーションを明記します
・実施スケジュール/それぞれの具体的な施策にかかる時間を明記します
・見積もり/施策ごとにかかるコストを明記します
・参考データ/類似例や市場性、リスク管理など、補足情報を提示します

2-2.企画趣旨がすぐ伝わるキャッチの重要さ
日常の仕事の会話シーンでよく出てくるのが、「それって、一言でいうとどういうこと?」というものがあります。ビジネスマンで特に偉い人は忙しい人が多いので、一般的にはできるだけ結論を急ぐ傾向があります。そういったニーズに応えるためには、一言でわかりやすく表現することが重要になってきます。

企画書デザインにおいて特に重要なのは、表紙のキャッチコピーと各ページのタイトル、ビジュアルです。特に表紙のキャッチコピーは企画書を受け取った誰もが最初に見る部分であり、ここが最初の勝負所です。例えばあなたが以下の2つの企画書を受け取った場合、どちらを見たくなりますか?

A案:飲食チェーン全体集客強化の御提案
B案:シミュレーションでは月間6万UUの追加集客が可能!
地域+業種複合キーワード上位表示によるWeb集客の御提案

A案は概要しか伝えてなく、B案では施策を実行した場合「月に新たに6万人集客できます」と結論を述べています。この企画書を見た経営者はおそらく。「で、どうやって、いくらかければこれができるの?」という気持ちになるはずです。そして思わず次のページをめくるはずです(笑)。このように企画書デザインにおけるキャッチコピーは、その企画書が他人に転送されて広がっていくか、ゴミ箱に直行するかの大きな分かれ目なのです。

2-3.企画をイメージさせるビジュアルの重要さ
文字だけでなく、企画書デザインでは写真や図版といったビジュアルもとても重要です。通常の企画書デザインでは、提案内容を連想させるイメージ写真を使用するケースが多いです。また提案内容の背景となる市場統計データや、説得性を持たせるための製品実験データ、顧客データなど、各種エビデンスを図版で表現するのは高度なアピールです。

企画書のつかみはインパクト溢れるビジュアルや成果を示すシンボリックな数字が入ったキャッチコピーが効果的ですが、企画書の後半以降には詳細な効果予測シミュレーションデータや他社の類似例を入れると効果が全く変わってきます。

なぜならば通常のビジネスプロセスでは、提案企画書は担当窓口から課長、部長、経営陣と順に上がっていき、特に課長やマネージャーといった中間管理職クラスから次の決済フェーズに上がれるかどうかは、その“提案内容の実現性“が大きな焦点になってくるからです。その提案内容の信頼性を担保するのが、シミュレーションであり、類似例なのです。ここが単なるアイディアで終わるのか、リアリティ溢れる企画として刺さるのかの大きな分岐点なのです。

 

3. 自分で作成する企画書デザインとは

これからのビジネスパーソンは、企画立案能力とプレゼンテーション能力がより重要になってきます。AI(人工知能)がより社会に普及し、ビックデータ解析による人間の行動パターンのカテゴライズ化が進むと、単純な作業はどんどん自動化されて奪われていきます。だからこそ人間しかできない新しい発想や、仮設の設定、キーマンヒアリングによる情報収集といったアナログのアプローチが価値を持ってくるのです。プランニングおよび伝達スキルこそ、人間の得意領域です。その能力がいかんなく発揮される分野の一つが、この企画書デザインなのです。

3-1.自分用の企画書デザインテンプレートを作成
優秀なビジネスマンは、自分独自の企画書デザインテンプレートを持っているケースが結構あります。それは誰しも社会に出て早い段階で、急に企画書を作成する必要に迫られ苦労した経験があるからです。実は、私もそうです(笑)。仕事の早いWebデザイナーが自分らしさを出せるWebデザインテンプレートソースを何種類も持っているように、自分が担当する業界向けの独自企画書デザインテンプレートを作成しておくと、仕事がはかどるだけでなく、間違いなく成果も上がります。

ここで重要なのは、提案書を出す相手が“どのようなポイントを気にしているのか?”ということです。例えば、IT企業であればエンジニアの採用であったり、飲食業界であれば集客やスタッフの離職防止といった業界ごとの大きなテーマが必ずあります。そのテーマに関連する基礎データをニュースサイトや業界サイトから情報収集しストックしておくと、いざという時にかなり役立ちます。表現も重要ですが、説得性が増す“情報の厚み”も同じくらい重要なのです。

3-2.写真素材の探し方
企画書デザインの大きな要素の一つが、写真です。通常自分のメールアドレスに企画書データが送られてくると、人は企画書を“読む“のでなく、“見る“のです。最初の3秒で興味を持ってもらえるかどうかは、表紙全体のビジュアルインパクトとキャッチコピーの提案インパクトにかかっています。

ここれはフリーで使用できる写真サイトと有料の写真サイトをご紹介しましょう。

【無料の写真サイト】

Pixabay
「寛大なコミュニティが共有する1.5百万枚以上の画像や動画を発見しましょう」というフレーズがTOPページにある、フリー画像サイトです。“魅力的なフリー画像”と謳っているだけあり、写真のクオリティは高いです。海外の写真家の写真も多く、センスを感じさせます。


ODAN
「世界中の無料写真素材の中から理想の一枚を探す」というフレーズのフリー写真サイトです。おそらく世界中の写真検索と連動しているためか、英語検索がベースです。従来の日本のフリー写真サイトとは比較にならないぐらいの点数とクオリティが、大きな魅力です。


GAHAG
ここは個人的に昔から使用しているフリー写真サイトです。コンセプチュアルなクオリティの高い写真が多く、スポーツカーや戦闘機系の写真が結構充実しています。


PhotoAC
メールアドレスの登録が必要ですが、フリーの画像とは思えないほどのクオリティがたくさんあります。従来のフリー写真サイトにはビジネス関係の写真パターンが少なかったのですが、このPhotoACには「AIイメージ」「会議イメージ」「セミナーでメモを取る男性」「おしゃれなオフィスで打ち合わせ」といったパターンが用意されています。

【有料の写真サイト】

Shutterstock
Shutterstock(シャッターストック)は、さすが有料写真サイトと思わせるほどクオリティの高い写真が199.000.000以上揃っています。日本語のキーワードでも検索できます。


アマナイメージズ
海外の写真サイトは日本人モデルが少ないのが難点ですが、このアマナイメージズは日本人モデルによる「食のある風景」「女性セレクト」「シニアセレクト」「女性イラスト素材」、また「マンガタッチ歴史人物」「業界別イメージセレクト」といったジャンルもあります。特に今後超高齢化社会を迎える日本においては、医療コンテンツもニーズが高まると予想されるので、「医療・福祉業界」のイメージ写真の充実は凄く魅力的だと思います。


Aflo(アフロ)
報道写真や映像コンテンツが充実しているアフロは、3000万点を超える高品質な写真、動画、ベクター素材を揃えています。ニュース写真分野については、一番充実しているのではないでしょうか。現代のニュース写真だけでなく、太平洋戦争や世界史の写真も充実しています。


imagenavi(イメージナビ)
1枚270円から選べる写真素材が数多く揃っています。昔素材辞典を利用していた方には馴染みかと思います。イラスト素材や地図素材が充実しているのも特徴です。

3-3.キャッチも企画書デザイン素材として用意する

ストックの重要さでいうと、キャッチコピーも企画書デザインの要素として、自分用に用意しておくと効果的です。効果的なキャッチコピーには、いくつかのパターンがあります。それらを踏まえた上で自分独自の雛型を用意しておくと、いざという時に一定のクオリティのキャッチコピーのスピーディな作成が可能になります。

◆具体的な数字を盛り込む
→『対前月10%ずつサイト訪問者が増えていったWeb集客の秘訣とは?』

◆権威を活用する
→『日経新聞でも紹介!一週間でビックリする程痩せる究極ダイエット』

◆顧客の声を紹介する
→『こんな寝心地は人生で初めてです。そんな声が多数寄せられた夢の寝具が登場!』

◆知的欲求に訴える
→『あなたはこの効能をご存知ですか?お肌がツルツルになる秘密の成分を解説!』

◆今悩んでいることをズバリ指摘してあげる
→『リスティング広告のコストに悩んでいませんか?低コストで顧客獲得できる新手法を紹介!』

◆期間や数量を限定し危機感を煽る
→『限定30名様に詳細レポートを進呈!月1千万新規売上獲得したノウハウ!』

 

4. プロの企画書デザインからワザを学ぶ

広告代理店に勤務するアドマンを筆頭に、企画書デザインのクオリティの高いビジネスマンから学ぶのも効果的な手法の一つです。ここではそんなプロが作成した企画書デザインを、いくつか紹介したいと思います。

4-1.広告代理店のプロの企画書デザイン
コンペ等、広告代理店は案件確保のためにシノギを削っており、やはりクエイエティブの最先端を走る業界だけあって、その企画書デザインは秀逸なものが溢れています。そういった広告業界のクリエイターが作成したプロフェッショナルな仕事からワザを学ぶのは、スキルを上達させる効率的な近道です。以下の仕事例を参考にして、是非自分の企画書デザインに生かして下さい!

4-2.広告の名作から企画書デザインのヒントを学ぶ
物事の伝え方を学ぶという意味では、歴史に残る広告の名作も、企画書デザインの参考資料として効果があります。広告のプロがナショナルクライアントの商品を売り込むために精魂込めて作成し、一世を風靡した広告にはコミュニケーションのエッセンスが詰まっていることが多いのです。それはキャッチコピーの妙であったり、独特の切り口であったり、時代の空気を掴むデザインだったりします。そういった広告の名作をピックアップしましたので、是非参考にして下さい。

4-3.海外のSLIDE例から学ぶ
TEDのように、最近はパワーポイントデータを活用したプレゼンテーションの機会が増えています。そういった場所で、多くの聴衆の支持を得た内容は普遍的な企画書デザインのエッセンスが詰まっていることが多いのです。

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