リクルート作成したブロックチェーン資料『平成30年度 産業技術調査事業』から学ぶ

ブロックチェーン技術が、注目されています。ビットコインに活用される技術のイメージがありますが、実はブロックチェーン技術は適用範囲が非常に広い画期的な技術です。

以前、ブロックチェーン技術を活用するベンチャー企業の社長インタビューをしたことがありますが、「ブロックチェーン技術は、世の中の仕組みを革命的に変える潜在能力を持っています」という言葉が印象的でした。そのベンチャー企業は、アメリカ人、ロシア人がプログラマーとして参加しており、日本の企業ですがその陣営はさながら多国籍軍でした。

今回の企画書は、かつて10年ほど働いたリクルートの制作です。自分が在籍していた頃は求人ビジネスの功績者が役員を占めていましたが、今やマーケティング、ITテクノロジー系に流れは変わっているようです。今回のブロックチェーン技術の社会への実装化は、技術力のある海外人材と日本社会の融合の鍵になると思います。

 

【目次】
1. 今回の企画書の特徴
2. 『平成30年度 産業技術調査事業』から学ぶ
0. 表紙
1.  はじめに
2.  用語集
3. 「学位・履修履歴証明」及び「研究データの信頼性確保」の現状
4.  ブロックチェーン技術について
5.  ブロックチェーン技術の活用例
6.  標準化に関して
7.  国際動向調査
8.  ハッカソン開催
9. 『平成30年度産業技術調査事業』
9-1. 本調査事業の背景及び目的
9-2. ブロックチェーン技術の活用案
9-3. 標準化に関して
9-4. 国際動向調査
9-5. ハッカソン開催概要及び主な成果物の紹介
9-6. 総論
9-7. Appendix

 

1. 今回の企画書の特徴

今回の企画書は、大きく二部に分かれています。一部では、「学位・履修履歴の証明」や「研究データの信頼性」の現状とそれらにおけるブロックチェーン技術の活用について記されています。第二部では、具体的なブロックチェーンの社会実装の現状と施策、ハッカソンについての詳細について記されています。

ポイントとなるキーワードを、以下に記します。

・国際的な人材流動化
・研究データの信頼性確保
・産業競争力
・データ改竄
・オンライン教育
・産業構造変化
・転職
・副業・兼業
・スタートップ
・多様なキャリアパス
・海外の大学との合同プログラム
・プログラムの修了証の信頼性の確保
・ハッカソンの開催
・ブロックチェーン技術の運用
・標準化プロセス

 

2. リクルート作成したブロックチェーン資料『平成30年度 産業技術調査事業』から学ぶ

では、実際にリクルートが作成した企画書を見ていきましょう。

0. 表紙

0-1. 目次1

0-2. 目次2

0-3. 目次3

1. はじめに1

◆人材流動化や研究開発の現場における信頼ある基盤の構築を目指して

現在、国際的な人材流動化を背景に、多様な学位・学修履歴や職歴等を有する諸外国からの留学生等が我が国の大学や企業等に出願・就労する機会や、我が国で発行された学位・学修履歴を他国の大学や企業等から評価される機会が増加している。

また、これに加えて次に掲げるような環境変化もあり、個人の属性を自己申告に頼る現状のみでは、これら属性を使用する側・使用される側とも正当に活用することが今後困難となる恐れがある。

(1)多様な学修形態の出現
単一の大学での座学形式の学修形態に加え、大学間の単位互換や交換留学、MOOC等をはじめとするオンライン教育等多様な学修形態が出現。

(2)多様な就労文化及び就労形態の出現
情報通信分野をはじめとした技術革新等を背景として、産業構造が劇的に変化。これに伴い、転職や副業・兼業といった多様な働き方が普及。また、スタートアップへの就労やフリーランサー等、多様なキャリアパスが社会的に認知されてきている。

(3)海外の大学との合同交流プログラムの設置
例えば、文部科学省は欧州委員会教育文化総局と共同で、将来世代の人的交流の重要性を踏まえ、新たな学生交流プログラムを2018年7月に発表し、国を超えた交流を推進している。

(4)大学の統廃合における学位・学修履歴の管理
2018年に生まれた子供たちが大学を卒業する2040年の大学進学者数は約51万人と、2017年と比較すると約12万人減少すると推定される。このことも鑑みて、文部科学省では、大学における教育・研究の質の保証の観点から大学の再編・統廃合に向けた検討が行われている。具体的には、今後国公立私の枠を超えた連携・統合に向け、「大学等連携推進法人(仮称)」の制度整備に向けた検討が求められている。

(5)大学内外の様々なコースやプログラムの修了証の信頼性の確保
大学内においても学部学科名の変更や統廃合、様々なコース・プログラム等が改廃されている。JMOOC(日本オープンオンライン教育推進協議会※国内の大学における講義を配信、修了証を発行)のホームページ上で配信される講座の学習者数は50万以上に上る。

また、我が国の研究機関や企業におけるデータ不正は年々増加傾向にあり、サイエンス誌によれば、撤回論文が多い研究者上位10名のうち半数の5名が日本人となっている。これに加え、日本企業においてもデータ不正が現在類発しており、学術界・産業界双方において、研究データの信頼性の確保は重要な課題となってしまっている。この状況を放置すれば、「Made in Japan」のブランド力が低下し、日本製だから安全・安心という仮設も成り立たなくなる恐れもある。

1. はじめに2

1. はじめに3

【企業によるデータ不正】

・住友重機械工業株式会社
定期検査報告書において、実際の検査結果と異なる内容の記載等の不適切行為(2019年)

・KYB株式会社
建築物用免震、制振用オイルダンパー検査工程における、性能検査記録データの改ざん(2018年)

・株式会社TATERU
従業員が顧客から提供を受けた預金残高データを改ざんし、融資審査を通りやすくしていた等の不祥事(2018年)

・株式会社クボタ
鋼板等の生産設備で使用する消耗部品(圧延用ロール)の検査成績書に、実際の検査結果と異なる数値を記載するなどの不適切行為(2018年)

・日立化成株式会社
産業用鉛蓄電池の一部製品の検査成績書に、不適切な数値の記載を行っていた等の不適切行為(2018年)

・三菱マテリアル株式会社
連結子会社である三菱電線工業株式会社、三菱伸銅株式会社におけるシール材の寸法、物性等の検査記録データの書き換え等の不適切行為(2017年)

このような中、透明性や耐改ざん性を確保しつつ、分散的にデータを持ち合う技術としてブロックチェーン技術が注目されている。当該技術については、スケーラビリティ等の課題があることを踏まえれば未だ発展途上であるものの、各国でもその技術の適用可能性に向けた実証実験が進展中である。

我が国においても、仮想通貨取引市場の活性化等と相まって、金融機関を中心にブロックチェーン技術の適用等に向けた研究開発や技術実証等の動きが活発化しており、国際競争力の観点からも、我が国において当該技術を着実に育成し、標準化の取組やその普及へと悪実に結びつけていく必要がある。

1. はじめに4

1-1. 実施概要1

合計4回の勉強会やハッカソンの開催、そして国際動向調査を通じて本調査を実施する。

【勉強会の委員一覧】
・座長/楠正憲
Japan Digital Design株式会社CTO 政府CIO補佐官

・委員/坂下哲也
JIPDEC(一般財団法人 日本情報経済社会推進協会)常務理事(担当:電子情報利活用研究部認定個人情報保護団体事務局)

・委員/砂原秀樹
慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授/先導研究センター内サイバーセキュリティ研究センター センター長

・委員/中村素典
NII(国立情報学研究所)学術認証推進室 教授

・委員/崎村夏彦
野村総合研究所 上席研究員

・委員/岸上順一
室蘭工業大学 教授

・委員/千葉吉輝
UMIN(大学病院医療情報ネットワーク)研究センター所属 Japan CDISC Coordinating Committee(J3C)Vice Chair

・委員/河合健
アンダーソン・毛利・友常法律事務所パートナー弁護士

・委員/中山好彦
株式会社リクルートキャリア ビジネスディべロップメントスペシャリスト

【勉強会の実施概要】
・第1回/2018年10月12日(金)午後2時~4時 リクルート本社(41F セミナールーム)
JIPDECの推薦するISO TC307の活動のご説明及び主に「学位・履修履歴証明」テーマにおける議論

・第2回/2018年11月16日(金)午前9時~11時 リクルート本社(40F 会議室OAK)
主に「研究データの信頼性確保」テーマにおける議論

・第3回/2018年12月21日(金)午前9時~11時 リクルート本社(40F 会議室OAK)
両テーマにおける議論及びハッカソン開催について議論

・第4回/2019年3月1日(金)午後2時~4時リクルート本社(40F 会議室OAK)
ハッカソン及び勉強会の振り返り

1-1. 実施概要2

2. 用語集1

「学位・履修履歴証明」及び「研究データの信頼性確保」へのブロックチェーン技術の適用可能性を整理する上で、この報告書で用いる用語について「図表2.1-1」にまとめる。

◆用語集
・IPFS
P2Pネットワーク上で動作する分散型のファイル管理システムのこと。HTTPを補完なし代替するプロトコルとして開発が進められる。
・ウォレット(wallet)
トランザクションを発行する際に利用される秘密鍵を管理する機能、アプリケーション。
・オフチェーン
ブロックチェーンと連携する実装、技術、仕組みの総称。オフチェーンに対して、ブロックチェーン自体の実装、技術、仕組みのことをオンチェーンと呼ぶこともある。
例えば、中央集権的に運営される仮想通貨取引所においては、一つ一つの仮想通貨の取引をブロックチェーンに書き込むのではなく、取引所内で管理されているブロックチェーンではないデータベースに登録されていることがあり、オフチェーンで管理していると言える。
また、ブロックチェーンの機能向上等のために、ブロックチェーンと連携する別のネットワーク実装等を2nd layerなど呼ぶこともあり、これもまたオフチェーンの例として取り上げられる。
・Open Badges
スキルと実績に関するメタデータが埋め込まれた検証可能なポータブルデジタルバッジである。これらは、Open Badges Specificationに準拠している。
・OP_RETURN
ビットコイン上に、ビットコインの支払いとは無関係なデータを登録するために用意された演算子。
・機械語
CPUが直接理解、実行できる言語のこと。0と1の羅列で表現される。
・クレデンシャル
主にセキュリティの分野で用いられる語で、IDやパスワードをはじめとする、ユーザの承認に用いられる情報の総称。
・公開鍵
公開鍵暗号で利用される鍵のひとつ。ビットコイン等、様々なブロックチェーンプロトコルにおいて、アドレスを導出するための元となる値として利用される。
・コンセンサスアルゴリズム
ブロックチェーンを構成する各ノード間で行われる合意形成の方法のこと。具体例として、プルーフオブワーク(PoW)やプルーフオブステーク(PoS)等があげられる。
・真正性
利用者、プロセス、システム、情報等が本物であることを確実にするということ。
・スマートコントラクト
ブロックチェーン上に登録されたプログラム。
・solidity
Ethereumで利用される、スマートコントラクトを記述するためのプログラム言語。
・ライフサイクル
データや証明書等の、発生から、活用、蓄積、保管、廃棄までの一連の流れ。
・トランザクション
取引を実行したことを示すこと。例えばビットコインであれば、ビットコインの所有者が他の人にビットコインを送ったと認めたことをビットコインネットワークに示すこと。
・トランザクション手数料
マイナーに対して支払う、トランザクションを発行するための手数料。
・ノード
ここではブロックチェーンを管理するために、必要なコンピュータのこと。
・ハッシュ関数
あるデータからハッシュ値を生成するための関数のこと。ハッシュ関数によってハッシュ化された値のことをハッシュ値という。ハッシュ化と暗号化は異なる点に注意。
・ハッシュ値
ハッシュ関数から生成される暗号化や誤り・改ざん検出等に使われる、あるデータからそのデータを要約する数列。
・PtoP(P2P)
Point to Pointの略。サーバやデータベースが存在せず、ネットワーク上で各コンピュータ同士が直接通信する形式の通信方法のこと。
・プルーフオブワーク(PoW)
不特定多数の管理者が存在する状況下における合意形成(コンセンサス)の仕組み(コンセンサスアルゴリズム)のひとつ。
・フルノード
全てのトランザクションデータを保有しているノードのこと。
・プロトコル
一定の規格・ルール・手順のこと。プロトコルに従って計算処理を実行する、等のように使われる。
・マイナー
マイニングを実施するプレーヤー。
・マイニング
トランザクションを検証し、ブロックに格納するために必要な計算作業のこと。例えばコンセンサスアルゴリズムとしてPoWを導入しているビットコインであれば、マイニングに成功すると、報酬としてビットコインを受け取ることができる。
・マークルツリー(Merkle Tree)
二分ハッシュ木とも呼ばれ、大規模データを効率的に要約し、検証できるようにするデータ構造の一つ。このデータ構造は木構造の一種であり、再帰的に一番下の葉ノードのペアから一つのハッシュ値を計算し、ハッシュ値が一つだけ残るまで続けて計算を実施する。
・マークルルート(Merkle root)
マークルツリーにおいて、ハッシュ値計算を実施した最後に残るハッシュ値。
・マークルパス(Merkle path)
特定の葉ノードから、マークルルートまでどのようなルートでたどり着くかの情報。
・マスターノード(Merkle path)
各ノードを管理するための役割を担う親ノード。プライベート型のブロックチェーンの場合に、必要となることが多い。
・マルチシグネチャ、マルチシグ
トランザクションを発行するために、必要な署名を複数人必要とするスキーム。
・メタデータ
あるデータに付加されている、そのデータに関連した情報(データ)。
・フォーク
ブロックチェーンの仕様を修正する際等に、古い仕様のままブロックが生成されて、新しい仕様のブロックの生成と並行して発生する分岐のこと。さらに、新しいブロックと古いブロックの間の互換性の種類によって、ソフトフォークとハードフォークに分類される。
・ビットコインアドレス
ビットコインの受取人として、様々な共有される鍵の識別子。
・秘密鍵
公開鍵暗号で利用される鍵のひとつ。ビットコイン等、様々なブロックチェーンプロトコルにおいて、トランザクションを発行する際に利用される。
・ローカル
各人の所有するコンピュータのこと。ローカル以上にデータを保存する、等のよに使われる。
・ワールドステート
Hyper Ledgerを活用して、トランザクションを管理するための格納庫のこと。ワールドステートはHyper ledgerの重要な象徴。データを「キー」と「値(キーバリュー)」と呼ばれる形で保存し、現在の状態を用意に取得できるようにしている。ワールドステートを保存しているものは、「キーバリューストア」と呼ばれる。

2. 用語集2

2. 用語集3

3. 「学位・履修履歴証明」及び「研究データの信頼性確保」の現状1

3. 「学位・履修履歴証明」及び「研究データの信頼性確保」の現状2

3. 「学位・履修履歴証明」及び「研究データの信頼性確保」の現状3

4. ブロックチェーン技術について1

◆4-1. ブロックチェーン技術の特徴
ブロックチェーン、特にパブリックブロックチェーン技術には、データの透明性の向上、中央管理者を必ずしも必要としない構造、データのトレーサビリティの確保、データ対改ざん性の向上、そして適用例によってはコストの削減の可能性がある等の利点がある。

反面、発展途上の技術であり、秘密鍵の管理等、システム開発・運用に関する検討がまだ十分にされておらず、運用例によっては法律の整備が行われていない。

またブロックチェーン技術には、以下のような類型があり、システム構築時には、どのネットワークを採択するかを考える必要がある。

※ネットワーク構成の比較
【パブリック型(新しいネットワーク)】
◇基本概要
パブリック型のオープンなブロックチェーンネットワークで、基本、誰もが自由に参加できる

◇メリット
ネットワーク設計における柔軟性が高い。参加者へのインセンティブ設計等を、自由に設計することが可能

◇デメリット
・新たにネットワークを構築する必要があり、多くの技術面及び運用面におけるハードルを越える必要がある
・参加者の数が十分確保できないと、ネットワークとしての機能をしなくなる可能性が存在する

【パブリック型(既存のネットワーク)】
◇基本概要
新たにネットワークを構築せず、Bitcoinといった既存のパブリック型ブロックチェーンネットワークを活用
(例.MITのBlockcerts)

◇メリット
新規にネットワークを作る必要がないので、システムの導入が容易

◇デメリット
基盤となるネットワークに対するコントロールがほぼ不可能であり、ハードフォーク等ネットワークにおける大規模な変更がある場合には影響が生じる

【コンソーシアム・プライベート型】
◇基本概要
ネットワークの参加者を選定し、書き込みや読み込み権限をコントロールできるネットワーク

◇メリット
・ネットワークの参加者及び、各参加者の権限のコントロールが可能
・未許可の参加者が存在せず、参加者の数が限られているのでネットワークの変更が比較的容易

◇デメリット
・新たなパブリックネットワークを構成する時と同様、新たにネットワークを構築する必要があり、多数の技術面及び運用面におけるハードルを越える必要がある
・インセンティブ設計が難しく、中央集権的なシステムとの間で優位性の比較を徹底させる必要がある

4. ブロックチェーン技術について2

4. ブロックチェーン技術について3

5. ブロックチェーン技術の活用例4

5. ブロックチェーン技術の活用例5

5. ブロックチェーン技術の活用例6

5. ブロックチェーン技術の活用例7

5. ブロックチェーン技術の活用例8

5. ブロックチェーン技術の活用例9

5. ブロックチェーン技術の活用例10

6. 標準化に関して1

6. 標準化に関して2

6. 標準化に関して3

6. 標準化に関して4

6. 標準化に関して5

6. 標準化に関して6

7. 国際動向調査1

◆7.1 『学位・履修履歴証明』テーマ
7.1.1 背景
『学位・履修履歴証明』のデジタル管理における社会的ニーズは日本だけでなく世界的に求められており、ブロックチェーン技術の適用可能性が検討されている。産業構造や働き方が急速に変化に伴い、学位履修履歴・職歴をどのように真正性を保ち、偽造や改ざんされた証明書を見破るのか、以下の海外事例を元に考察を深めていく。

いくつか本事業において、議論した内容と各事例における見解に関して乖離が発生している箇所が存在している。ただ国際動向調査としては、各プロジェクトの見解を事例としてそのまま記載している。

【アメリカ】
・プロジェクト名/Blockcerts
・テーマ/ブロックチェーン基盤の卒業証明書を管理するアプリケーションプラットフォーム
・概要/ブロックチェーンに卒業証明書を記録し、第三者が卒業証明書の検証可能。オープンソースのライブラリ、ツール、モバイルアプリケーションで構成。

【キプロス】
・プロジェクト名/University of Nicosia
・テーマ/ブロックチェーン基盤の卒業証明書
・概要/ビットコインを採用したブロックチェーン基盤のデジタル証明書を卒業生に配布。卒業生が秘密鍵を保持しないシステム設計を考案。

【イギリス イタリア】
・プロジェクト名/Gradbase
・テーマ/ブロックチェーン基盤の卒業証明書サービスとビジネス展開
・概要/ロンドンとミラノに拠点を持つ企業。ブロックチェーン基盤のデジタル卒業証明書のサービスをローンチ。

【イギリス】
・プロジェクト名/University of Birmingham
・テーマ/Blockcertsのシステム改善
・概要/Blockcertsのシステムのマルチシグを取り入れることで、セキュリティの向上ができると提案。

【イギリス】
・プロジェクト名/Open University
・テーマ/Open Badgeを利用したブロックチェーン基盤の属性情報の登録
・概要/open badgeをスマートコントラクトで制御し、個人の情報をブロックチェーンに登録。企業とのマッチングができるプラットフォームを提案。

【アメリカ】
・プロジェクト名/uPort
・テーマ/自己主催型アイデンティティのプラットフォーム
・概要/資格や職歴、学歴等あらゆる記録をブロックチェーン上に記録し、保持者本人が責任を持って所持できる自己主権型アイデンティティプラットフォームの提案。

【マレーシア】
・プロジェクト名/e-scroll
・テーマ/ブロックチェーン基盤の卒業証明書
・概要/NEMを採用したブロックチェーン基盤のデジタル証明書を、卒業生に配布。マレーシアの6つの大学が、関連したコンソーシアム型ブロックチェーンを実装。

7. 国際動向調査2

◆7.1.2 事例①「Blockcerts」
(1)プロジェクトの概要
Blockcertsは、MIT Media Labを中心にLearning Machine社と開発されたブロックチェーン基盤のプラットフォームで卒業証明書を管理するプラットフォームである。ブロックチェーンに卒業証明書等を記録し、第三者が卒業証明書を検証する。

卒業証明書だけでなく資格等も管理することができ、発行機関を介さずに資格や卒業証明書が偽造ではなく、特定の発行機関が作成したことを証明することが可能である。

Blockcertsは、オープンソースのライブラリ、ツール、モバイルアプリケーションで構成されており、卒業証明書の保持者中心の分散型エコシステムを実現している。オープンソースであるBlockcertsは、バーミンガム大学やバーレーン大学、マルタ共和国等あらゆる機関や国に採用され実証実験が行われている。

7. 国際動向調査3

7. 国際動向調査4

7. 国際動向調査5

7. 国際動向調査6

7. 国際動向調査7

7. 国際動向調査8

7. 国際動向調査9

7. 国際動向調査10

7. 国際動向調査11

7. 国際動向調査12

7. 国際動向調査13

7. 国際動向調査14

7. 国際動向調査15

7. 国際動向調査16

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7. 国際動向調査18

7. 国際動向調査19

7. 国際動向調査20

7. 国際動向調査21

7. 国際動向調査22

7. 国際動向調査23

7. 国際動向調査24

7. 国際動向調査25

7. 国際動向調査26

7. 国際動向調査27

7. 国際動向調査28

7. 国際動向調査29

7. 国際動向調査30

7. 国際動向調査31

7. 国際動向調査32

7. 国際動向調査33

7. 国際動向調査34

7. 国際動向調査35

7. 国際動向調査36

7. 国際動向調査37

7. 国際動向調査38

7. 国際動向調査39

7. 国際動向調査40

7. 国際動向調査41

7. 国際動向調査42

7. 国際動向調査43

7. 国際動向調査44

7. 国際動向調査45

7. 国際動向調査46

7. 国際動向調査47

7. 国際動向調査48

7. 国際動向調査49

8. ハッカソン開催1

8. ハッカソン開催2

8. ハッカソン開催3

8. ハッカソン開催4

8. ハッカソン開催5

8. ハッカソン開催6

8. ハッカソン開催7

8. ハッカソン開催8

8. ハッカソン開催9

8. ハッカソン開催10

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8. ハッカソン開催12

8. ハッカソン開催13

8. ハッカソン開催14

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8. ハッカソン開催18

8. ハッカソン開催18

8. ハッカソン開催19

8. ハッカソン開催20

8. ハッカソン開催21

8. ハッカソン開催22

8. ハッカソン開催23

8. ハッカソン開催24

8. ハッカソン開催25

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8. ハッカソン開催28

8. ハッカソン開催29

8. ハッカソン開催30

8. ハッカソン開催31

8. ハッカソン開催32

8. ハッカソン開催33

8. ハッカソン開催34

8. ハッカソン開催35

8. ハッカソン開催36

8. ハッカソン開催37

9. 平成30年度産業技術調査事業

◆国内外の人材流動化促進や研究成果の信頼性確保等に向けた大学・研究機関へのブロックチェーン技術の適用及びその標準獲得に関する調査

9-1. アジェンダ

◆1.本調査事業の背景及び目的
◆2.ブロックチェーン技術の活用案
◆3.標準化に関して
◆4.国際動向調査
◆5.ハッカソン開催概要及び主な成果物の紹介
◆6.総論
◆Appendix

1-1. 「学位・履修履歴証明」テーマにおける社会的背景

◆急速な技術革新を背景とし、人材流動化を前提とした学習履歴・学位の真正性確保が求められる時代へ

1-2. 「研究データの信頼性確保」テーマにおける社会的背景

◆研究データの不正に関する状況(研究機関・企業)からデータの真生性が求められる時代へ

1-3. ブロックチェーン技術の可能性及び本調査事業の目的

2-1-1. 「学位・履修履歴証明」のテーマ:活用案と想定される課題①

2-1-2. 「学位・履修履歴証明」のテーマ:活用案②

2-2. 「研究データの信頼性確保」のテーマ:活用案

【活用案①】
【活用案②】

3-1. 標準化に関して

4-1. 国際動向調査:学位・履修履歴管理

【アジア】
【アメリカ】
【ヨーロッパ】

4-2. 国際動向調査:研究データの信頼性確保

◆ヨーロッパやアメリカを中心に、サイエンス系におけるブロックチェーン技術の多様な適用可能性が試されている

5-1. ハッカソン開催の背景及び実施結果

5-2-1. ハッカソン開催の概要1

5-2-2. ハッカソン開催の概要2

5-2-3. ハッカソン開催の概要3

5-3-1. 「学位・履修履歴証明」テーマ成果物の紹介(最優秀賞)

◆学位や在学期間のポートフォリオを一括管理するシステム

5-3-2. 「学位・履修履歴証明」テーマ成果物の紹介(優秀賞)

◆オープン型資格・履修履歴プラットフォーム

5-3-3. 「研究データの信頼性確保」テーマ成果物の紹介(最優秀賞)

◆臨床研究の解析アウトソーシング分散プラットフォーム

5-3-4. アーリーエッジ賞受賞成果物の紹介

6-1. 総論

6-2. 総論:ブロックチェーン技術の実社会への適用について

6-3. 総論:今後の標準化における考察

Appendix

[Appendix A] 「研究データの信頼性確保」テーマにおける活用案①

[Appendix A] 「研究データの信頼性確保」テーマにおける活用案②

[Appendix B] Clinical Trial Complex Data Workflow

[Appendix C] 標準化団体による標準化(1/6)

[Appendix C] 標準化団体による標準化(2/6)

[Appendix C] 標準化団体による標準化(3/6)

[Appendix C] 標準化団体による標準化(4/6)

[Appendix C] 標準化団体による標準化(5/6)

[Appendix C] 標準化団体による標準化(6/6)

[Appendix D] EIP:Ethereum Improvement Proposalプロセス(1/4)

[Appendix D] EIP:Ethereum Improvement Proposalプロセス(2/4)

[Appendix D] EIP:Ethereum Improvement Proposalプロセス(3/4)

[Appendix D] EIP:Ethereum Improvement Proposalプロセス(4/4)

[Appendix D] BIPとEIPの例

 

※参考サイト
ブロックチェーン(blockchain)
ブロックチェーン-Wikipedia
ブロックチェーンの仕組み|NTT Data
ブロックチェーンとは-bitFlyer
ブロックチェーンの仕組み ~初心者のためのわかりやすい解説~
ブロックチェーンとは|GMOコイン
JDD CTO 楠氏やマネーフォワード瀧氏が語る、ブロックチェーンと仮想通貨の可能性
MUFG、グループの独自AIモデルの開発・研究を目的に「MUFG AI Studio」を新設
この本!おすすめします 仮想通貨の仕組みと未来を読み解く5冊

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