広告代理店博報堂の企画書実例『平成29年度 新興国市場開拓事業』から学ぶ

今回は前回に引き続き、広告代理店の企画書実例です。国内の2大広告代理店電博と称されるうちの博報堂ですが、扱っているテーマもスポーツイベント系というど真ん中の分野です。

広告代理店の強みである需要喚起を含むマーケティングやコミュニケーション設計、イベントオペレーションといった分野がどう表記されているか、外資コンサル企業と比較してみるのも面白いかも知れません。

 

【目次】
1. 今回の企画書の特徴
2. 博報堂の企画書実例『平成29年度 新興国市場開拓事業』から学ぶ
2-1. 表紙
2-2. 目次
2-3. 1.事業実施方針
2-5. 2.実施内容
2-6. 2‐1.開催に関する調査
2-14.(2)イベントの経済効果
2-26.(3)国内の過去のイベント
2-26.(4)関連産業にあたえる波及産業の拡がり

 

1. 今回の企画書の特徴

今回の企画書は、国内の広告代理店で電博と称される2大広告代理店の一つ、博報堂です。四季報を参照に同業種の売上と時価総額を比較すると、以下のようになっています。LINEや東宝の方が、博報堂よりも時価総額が高いのは驚きでした。経営効率と成長性が高いのでしょう。

【各種の売上と時価総額】(※単位 百万円)

・電通/1,018,512/1,343,990          
・LINE/207,182/903,389
・東宝/242,668/824,944
・博報堂DYHLD/1,335,030/695,060
・サイバーエージェント/419,512/539,841
・メルカリ/35,765/487,902
・カカクコム/46,782/461,330

企画書に関しては、前回のアサツーディ・ケイと同様、コンサルティング企業の企画書とは少しトーンの異なる仕上がりになっています。この資料では、日中韓におけるスポーツビジネスの取り組みに関する重要ポイントを、以下に設定しています。

1. 開催に関する調査(各国の政策や関連データの情報収集・整理)
2. 対話実施
3. 国内べニュー調査及び候補選定
4. 3国共催スポーツイベント詳細企画作成

この企画書の参考になる点は、構成はもちろんですが、過去のスポーツイベントの概要と波及効果と課題データが充実していることです。日本国内でどんなスポーツイベントが開催され、どんな効果があったのか、また問題点は何だったのかというアーカイブとして活用できます。

今回の企画書の提供先は経済産業省ですが、こういった資料がどの部署のどのクラスで共有され、どういった動きのために活用されるのか、想像するのも楽しいと思います。国家の施策の意思決定及びマーケティングにこういった資料がどれほど影響を及ぼすのか、個人的には興味津々です。

 

2. 博報堂の企画書実例『平成29年度 新興国市場開拓事業』から学ぶ

では、実際に博報堂が作成した企画書を見ていきましょう。

2-1. 表紙1/平成29年度 新興国市場開拓事業(【日中韓】スポーツ産業等に関する日中韓連携事業の実現に向けた調査及び政策対話 調査報告書

2-2. 目次

2-3. 1. 事業実施方針

2-4. 全体方針/日中韓3国間における人的交流及び相互理解を促進する3国共催スポーツイベント開催に向けて

2-5. 2. 実施内容

2-6. (1)開催に関する調査(各国の政策や関連データの情報収集・整理)

2-7. 事業の概要/3国間開催に最適なイベント形態の調査・提案と、実施に係る各種規制や手続きに関する調査を実施

2-8. (1)3カ国のスポーツ参加

2-9. 日本のカテゴリー別スポーツ実施者数

2-10. 日本・ヨーロッパのスポーツ実施率

2-11. 中国のスポーツ実施者数・実施率

2-12. Ⅱ‐1.出展社募集/募集要項

2-13. Ⅱ‐1.出展社募集/選定委員会

2-14. (2)イベントの経済効果

2-15. 事例検証1 日韓サッカーW杯

2-16. 事例検証2 サイクリングしまなみ

2-17. (3)国内の過去のイベント

2-18. 過去イベントの経済効果

2-19. 事例検証 東京マラソン

2-20. 事例検証 佐賀インターナショナルバルーンフェスタ

2-21. 事例検証 全日本宮古島 トライアスロン大会

2-22. 事例検証 丘のまち美瑛センチュリーライド

2-23. 事例検証 ツール・ド・おきなわ

2-24. 事例検証 ツール・ド・東北

2-25. 事例検証ツール・ド・ちば/バイシクルライド2017イン東京

2-26. (4)関連産業にあたえる波及産業の拡がり

2-27. 関連産業にあたえる波及産業の拡がり

2-28. 東京マラソンEXPO

2-29. さいたまサイクル EXPO

2-30. (2)対話実施

2-31. 開催に向けた課題の抽出、具体的対策の作成など、事務レベルでの対話を様々なプレーヤーと行った

2-32. 実現に向けてのスキーム

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