外資コンサル企画書デロイトトーマツ②『高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業調査報告書』から学ぶ

安全で無公害のクルマ社会を目指して、自動運転(自動走行)の流れが加速しつつあります。日本においては、国土交通省が『自動走行ビジネス検討会』を設置し、様々な取り組みを発表しています。そもそも自動運転車は、1987年にヨーロッパでEUREKAプロメテウス計画として開発が進められました。

自動運転が一躍有名になったのは、2016年5月に発生したテスラ・モデルSが18輪トレーラーと衝突した事故でしょう。この事故はテスラのドライバーがレベル3の自動運転車と勘違いしていた可能性が指摘されています。2018年12月、Googleの関連会社のWaymoが自動運転配車サービス『Waymo One』を一般向けに提供開始し、将来的には完全無人化であることを発表しました。

今回の企画書は、デロイトトーマツが作成したデータです。早くから自動走行社会への検討を開始していたヨーロッパを中心に、自動走行に関する幅広い情報の収集・分析と日本政府への提言を行っています。それでは2018年3月にデロイト トーマツ コンサルティング合同会社が作成した企画書をみていきましょう。

 

【目次】
1. 今回の企画書の特徴
2. デロイトトーマツの企画書実例『高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業調査報告書』から学ぶ
2-1. 表紙/高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業調査報告書(シミュレーション技術を活用した開発高度化、認証の実態調査)
2-2. XiLSとバーチャル認証に関し、国際動向を踏まえた日本企業の課題抽出と必要な取り組みを整理
2-3. ①シミュレーション技術を活用した開発の国際動向調査・分析
2-18.②欧州におけるシミュレーション技術を活用したバーチャル認証に係る動向の調査・分析
2-28.Appendix①XiLS関連の協調PJ 
2-34.Appendix②バーチャル認証関連の協調PJ

 

1. 今回の企画書の特徴

コンサルティング企業が作成した企画書には、学べるポイントが豊富です。

・テーマに沿った情報構成力
・課題設定力
・解決策に関するロジックの可視化
・テーマに関するグローバルな情報収集&整理&可視化

今回の企画書の事例も、世界的な自動走行のトレンドやプロジェクトのスキーム、解決の方向性に関して、高度な仕上がりになっています。表現に一部難解な部分がありますが、日常の企画書作成業務において、相当参考になる部分があると思われます。

 

2. デロイトトーマツの企画書実例『高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業調査報告書』から学ぶ

では、実際にデロイトトーマツが作成した企画書を見ていきましょう。

2-1. 表紙/平成29年度高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業

2-2. XiLSとバーチャル認証に関し、国際動向を踏まえた日本企業の課題抽出と必要な取り組みを整理

2-3. シミュレーション技術を活用した開発の国際動向調査・分析

2-4. 欧州・独における政策的取組と独・米の“産”の取組とを両面から調査

2-5. 【Politics】昨今の欧州委員会主導のPJは、乱立したツールの互換性を整備し、開発環境を効率化することにフォーカス

2-6. 【Politics】過去の政府系PJの成果物は、コンソーシアム等へ移管され“自走”した検討体制が構築済み

2-7. 【Politics】“自走”が進む欧州標準化団体では、モデルベース開発(MBD)の効率向上を目的に、各レイヤで標準化を促進

2-8. 【Politics】会社を跨いだモデル流通促進・開発効率向上を目的に、Pro STEP SmartSEでは、モデル流通プロセスの標準化を促進

2-9. 【Economy】個別コンポーネントレベルに対するXiLSの適用は既に広範に浸透済み

2-10. 【Economy】自動運転システム・RDEに代表されるドメインを跨がざるを得ないシミュレーションの取組みが今後必要になる

2-11. 【Economy】特に自動運転技術においては、シミュレーションツールに対するユーザーの不満がある一方で、ベンダーはその不満に対応しきれていない状況

2-12. 【Economy】自動運転システム開発向け各ツールの互換性欠如を解決するため、メガサプライヤ主導でオープンソースのツールチェーン構築の取組みが新たに発足

2-13. 【Ecomony】自動運転・電動化の進展に伴う制御の複雑化が、今後E/Eアーキテクチャやモデリング言語に変化を及ぼす

2-14. 【Economy】今後メガサプライヤは、E/Eアーキテクチャの変化を梃に、ドメイン跨ぎの車両開発までケイパビリティ拡大を目指す

2-15. 【まとめ】欧州では、自動運転等の新技術の実装に伴うクルマ作りの複雑化をきっかけに、メガサプライヤのケイパビリティ拡大やツールI/Fの標準化が進展

2-16. 【まとめ】現状でも日本が欧州に後れを取っている開発スピードについて、今後さらに差を広げられる可能性が高い

2-17. 【まとめ】MBD人材の育成により業界全体のシステム思考の底上げを図りつつ、欧州で検討中の自動運転領域について、DB構築を利する議論を早急にすべき

2-18. ②欧州におけるシミュレーション技術を活用したバーチャル認証に係る動向の調査・分析

2-19. VR認証についても同様に、欧州・独における政策的取組と独の“産”の取組とを両面から調査

2-20. 【Politics】欧州では、セーフティ領域を中心にバーチャル認証に取り組んでおり、パッシブからアクティブセーフティへと領域拡大中

2-21. 【Politics】プロジェクト“IMVITERVR”では、型式認証へのVT導入(=VR認証)のフローチャートを作成し、VT導入による安全レベル向上のロードマップを発表

2-22. 【Politics】自動運転システムの安全性評価方法を検討する“PEGASUS”では、ISO26262や形式認証との協調的な活動を実施

2-23. 【Politics】一方で燃費・排ガスについては、ディーゼルゲートの影響を受け実車試験が重要視

2-24. 【Economy】VR認証が導入済みである横滑り防止装置(ESC)において、各社がシミュレーションによる認証取得を実施

2-25. 【Politics/Economy】ESCの事例から紐解くと、今後VR認証が進展するのは、「セーフティ×認証試験のコスト高×成熟した技術」を満たす領域だと想定

2-26. 【まとめ】欧州では既にセーフティへ領域で拡大しているVR認証が、今後自動運転領域まで適用範囲拡大が見通される一方、日本は未対応の状況

2-27. 【まとめ】今後、自動運転についても、VR認証の適用が急速に進展することを見据え、日本としても対応の準備を進めることが肝要

2-28. Appendix ①XiLS関連の協調PJ

2-29. 欧州委員会主導のXiLS関連協調PJの概要

2-30. 標準化団体主導のXiLS関連協調PJの概要

2-31. 標準化団体主導のXiLS関連協調PJの概要

2-32. 標準化団体主導のXiLS関連協調PJの概要

2-33. 標準化団体主導のXiLS関連協調PJの概要

2-34. Appendix ②バーチャル認証関連の協調PJ

2-35. 欧州委員会主導のバーチャル認証関連協調PJの概要

2-36. 欧州委員会主導のバーチャル認証関連協調PJの概要

2-37. 欧州委員会主導のバーチャル認証関連協調PJの概要

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